へ~せい ポリスメン!!
へ~せい ポリスメン!!
稲葉そーへー
新米警官轟豪が派出所勤務で、あれやこれやのギャグ漫画。
現代版 『こち亀』みたいなもん。
※『こち亀』はまだ連載中やから、現代版って表現するのもなんやけど。
けど、『こち亀』と比べると時代の違いがわかってオモロイ。
まず格好がどちらも反警官的なんやけど、その表現がま逆。
『こち亀』の両さんは、サンダルに制服の袖をまくりあげるスタイル。30年前の番丁スタイルを、警官に置き換えたような感じ。
『へ~せい ポリスメン!!』は帽子を前後ろ逆にオシャレにかぶってスニーカー履き。都会の若者の服装を無理やり警官ルックにアレンジしたような感じ。
昭和51年連載開始のなんちゃって警官と平成22年のなんちゃって警官のイメージの違いがオモロイ。
あとキャラクター。
『こち亀』の両さんは、自分が悪いことが何かをわかって悪事を働くが
『へーせいポリスメン!!』 の主人公轟豪はイマイチ自分が何が悪いかわかっていない。つまり天然キャラ。
あと、何かする時、両さんはめっちゃすごいテンションで行動するが、『へーせいポリスメン!! 』の轟豪はめっちゃマイペース。
そして何よりの最大の違いは上司。
『こち亀』の大原部長は、鬼のように厳しく怖い。
なんとなく、この感じはわかる。僕も高校のときに所属したバレー部は、学校一厳しい先生が顧問だったから。暴力と指導の境界線上の体罰も何度かありました。
対する
『へ~せい ポリスメン!!』 の上司・木梨は全然怖くない。とういか、主人公の轟豪の顔色などをうかがっている。「こういう風に怒ったら、部下がすねるから、こう注意しよう」とか、「こんなこと注意したら、気分悪くするかな」とか。
このへんの上司のキャラクター設計に、時代がもろに出ていると思う。
ふたつの物語は、
警察官としては破天荒な主人公が織りなすギャグ漫画。
で90%ぐらい過不足なく説明できるのだけれども、その内容は全く違う。
そして、その差異が時代で説明できるのが、何とも興味深い。
あと、個人的に上司の木梨の年代が俺ぐらいなのも気になる。
学生時代や社会人一年目ぐらいは、バリバリ体育会系の先生や上司に絞られ、中間管理職になると、部下を怒れない世代。
両さんと轟豪の谷間の世代には、『へ~せい ポリスメン!!』 の上司・木梨に感情移入せずにはいられない。
あと派出所の読みが
「はじゅつしょ」
でなく
「はしゅつじょ」
ということを、今日初めて知りました。
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